体色は浅い場所に生息するものは茶褐色、深場に生息するものは赤または黄色を呈する。底生性で、日中はあまり泳ぎまわることがなく海底に潜み砂や石に擬態して、上向きの口で夜間に小魚などを捕食する。体表に鱗はなくカサゴ類と同様にイボ状、房状の突起が発達しており、背鰭の棘に毒腺を持っている。
魚種豆知識
背鰭の棘に毒腺があるため刺されると激しく痛む。刺された時は50℃前後の手を浸していられる程度のお湯に刺された部分を浸すと毒は熱分解する。応急処置後は病院で治療を受けること。
養殖方法
本来は夜行性の魚ですが、人工生産魚は日中でも活発に配合飼料を食べます。底魚で殆ど泳ぐことがないので、浅い水槽でも飼育でき、広い水槽で飼育しても限られた狭い場所に密集する傾向があります。冬に水温が下がると殆ど餌を食べず、じーっとしているので給餌は週に1~2回程度。一方、高い水温が続いても弱ってくるので、水温管理には注意が必要で、養殖適温は23~25℃。
養殖の歴史1976年 瀬戸内海栽培漁業協会が試験的に取り組む。 1980年 各府県で主として放流用種苗の生産が始まる。 1985年 近畿大学で生産が始まる。 1990年 養殖用種苗として3万尾を生産。 2003年 選抜育種で2年で200gの成長を記録。
生産現場の様子
1976年 | 瀬戸内海栽培漁業協会が試験的に取り組む。 |
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1980年 | 各府県で主として放流用種苗の生産が始まる。 |
1985年 | 近畿大学で生産が始まる。 |
1990年 | 養殖用種苗として3万尾を生産。 |
2003年 | 選抜育種で2年で200gの成長を記録。 |
水深の浅い水槽で配合飼料を給餌しています。