1年で一生を終えてしまうという短い命だが、秋に生まれた稚魚は、海に下って、冬の間河口の近くで成長し、翌年の春に勢いよく川をさかのぼり、なわばりを作って生活する。香魚と呼ばれるほど上品な香りで、非常に美味である。
魚種豆知識
アユの餌は川底の石や岩に付着した藻類を食べており、自分の食事を確保しようとしてなわばりを持つようになる。そして友釣りという漁法は、このテリトリーを守ろうとする本能を利用したアユ独特の釣法。
養殖方法
熊野川上流に位置するダム湖に生息するものを親魚として養成し、河川水を利用した養殖形態にあった種苗を生産しています。生まれた稚魚たちは低水温に強く、熊野川水系の上流部へ種苗放流されています。
養殖の歴史1974年 新宮実験場が現在の場所に移設され、養殖を開始。 1985年 養成した親魚から採卵し、完全養殖が始まる。
生産現場の様子
1974年 | 新宮実験場が現在の場所に移設され、養殖を開始。 |
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1985年 | 養成した親魚から採卵し、完全養殖が始まる。 |
人工授精するために、取り出した卵に精子を混ぜているところ。